鴻雁北(こうがんかえる)

光源氏はきっと、最後まで自分で自分のことを愛することが出来なかった人だったのではないだろうか。

そして桐壺帝が弘徽殿の女御を蔑ろにするから、その弊害が大きすぎて、父親の反面教師ですべての人を愛そうとした息子、のような気がする。

でも、誰かを愛することに一生懸命で、自分自身を愛することが出来なかった。自分自身を見つけることが出来なかった。

ずっとお母さんを探し続けた息子。

 

あさきゆめみし、まだ読み途中。